しぜん情報館でタゴガエルが産卵しました!
2年ぶりの快挙?です。
オスと卵
皮膚がびろんびろんに伸びたオス。
この時期、水中にとどまって皮膚呼吸に頼るため、
からだの表面積を増やす適応。
見た目はえぐいですが、見たことないほど立派なオスで、
メスに抱きつくための前足も筋肉粒々。
沢すじの岩や倒木の下など、外から見えない伏流中に産卵するタゴガエル。
飼育下での産卵は、水族館でもほとんど例がありません。
産卵後の二人
左下に沈んでいるのがびろびろオス。
浮いているのは産後でお腹がしわしわのメス。
冷水、流水、暗い環境と、条件を整えてやらないと、
オスもメスもその気にはなりません。
・・・といっても、産卵のため沢を遡上しているメスと、
強そうな「なわばりオス」を連れてきて婚活させたので、
ちょっとズルです。
沢から採取した卵とハコネ1
びろびろオスのいた倒木の下の伏流中には
すでに卵があり、一緒に採取。
冷水をチョロチョロかけておくだけで十分。
びろびろ君は、これで2匹のメスの卵を受精させたことに。
沢で採取した卵とハコネ2
孵化したオタマが動けば、
ハコネサンショウウオに食われるので、
蓋が必要になります。
今年はタゴガエルが多く、とても賑やかな5月の沢でした。
これから、幻の白い卵とオタマジャクシの飼育展示が始まります。
ミヤマスミレ
深山の沢沿いに咲くミヤマスミレ。
葉脈がくっきりし、葉縁のギザギザが目立つ、存在感のあるスミレです。